みずこし動物病院

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2010年12月28日(火)

暇な瞬間 [院長日記]

さすが年末だけあって、昨日今日と診察は大忙しです。
 しかし、先ほどから外は雨と雷・・・・・・・・
6:30からいきなり暇になりました。このまま平和に終了するのでしょうか?

今年1年、ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。

Posted at 18時37分

2010年12月25日(土)

安い=良心的? [院長日記]

世の中の不況が叫ばれる昨今、TV番組などでよく商品やサービスなどが安いことと同義語で良心的という言葉が使われています。
 果たして本当に安いことは良心的なことでしょうか?


一例を挙げましょう。(YAHOO!JAPANニュースより引用)
※レーシック手術:視力矯正手術のひとつ。きちんとした施設できちんと手術を行えば近眼用メガネがいらなくなるのでかなり有用と思われる。

 100人以上ともいわれる多数の被害者を出した銀座眼科(東京都中央区、閉鎖)のレーシック手術。警視庁築地署捜査本部は業務上過失傷害容疑で元院長、溝口朝雄容疑者(49)を逮捕。異例の強制捜査に踏み切った理由は、「医師として、あるまじきずさんで無責任な衛生管理」(捜査関係者)だからだった。「セレブ」を目指していた元院長。器具を滅菌しないで時間を短縮、患者の回転率をあげるという効率重視の姿勢は医師の倫理を感じさせない。患者を“カネのなる木”にしか思っていなかったようだ。
 
この病院はレーシックの手術がかなり廉価で行われていたようです。レーシックの手術費用が約10万円〜50万円とされる相場の中で、この眼科は最も低い手術費用が9万5千円〜10万5千円といった価格帯だったようです。

価格のしわ寄せは手術で最も肝心な「清潔な器具を使用して清潔な手術を行う」というところに来ていたようです。

具体的には刃の交換や滅菌せずに被害拡大。マイクロケラトーム(手術器具)の刃は1枚1万円から数万円するそうですが、約10万円の手術費用の中では大きな経費になります。これを繰り返し使用することでコストを浮かせていたようです。しかも、高圧と蒸気で手術器具を滅菌する滅菌器「オートクレーブ」も集団感染発生直前の20年8月には使用を停止したようです。「オートクレーブ」を1回使用するのに40〜50分ほどかかります。
うちのような動物病院でも手術をする場合、手術器具と手術着をオートクレーブにかけるので1つの手術の準備で少なくとも2時間弱はかかります。
この病院はオートクレーブで滅菌する時間がもったい無かったんでしょうね。その分の時間で手術ができてしまいますからね。


繰り返しますが、本当に
安価=良心的  なのでしょうか?  
医療業界に限らず、どんな商品にも安売りには必ず裏があるはずです。 と私は思っています。



Posted at 17時45分

2010年12月21日(火)

食道内異物に注意!! [病気に関するお話]

食道内異物とは、食べたものが胃まで到達せずに、食道の途中で止まってしまう事をいいます。動物は悶絶し苦しみます。ここ最近2例ほど続きました。
 
 1例目はワンちゃんが飼い主さんの隙をついてリンゴの切れ端を飲み込んでしまったということでした。来院時には口からよだれを垂らし苦しそうでした。何とか飲み込もうとするのですが飲み込めず、吐きだそうにも吐き出せず、そのうち後ろ足がふらふらしだして、失禁してしまうようになってしまったので、診察時間中でしたが、診察をいったん打ち切って緊急で麻酔をかけました。
 内視鏡で観察すると胸部食道あたりでリンゴの切れ端がすっぽりはまりこみ、全く動かない状態でした。内視鏡沿いに異物鉗子を挿入し、リンゴをつまんで取ってこようと試みますが、つまんだ部分だけ崩れてしまってなかなかうまくいきません。仕方が無いので何度も何度も異物鉗子でリンゴをつまんで少しずつリンゴを崩していきました。最終的には半分ぐらいの大きさになってところですっぽりはまっていたリンゴが動き始めたので、内視鏡で残ったリンゴを胃まで押し込みました。これで無事完了です。胃まで入ってしまえば一安心です。その日の夜無事退院できました。

 2例目は呼吸停止の状態で病院へ駆け込んできました。一目見てかなりヤバイ状態なのが誰の目にも明らかでした。口元は泡だらけで、舌はでろんと垂れ下がってチアノーゼ(酸素不足で青紫色)を呈し、手足もぶらぶらで虚脱状態でした。「もう、死んでしまっているかも・・・・」と思いながらも、人工呼吸器を素早くセットしました。気管チューブを挿管しようと口を開けたところ、喉の入口に大きな大根の塊が引っ掛かっていました。急いで喉元の大根を取り除き、気管チューブを挿管し人工呼吸を行い、蘇生薬を投与すること数分後、自発呼吸が戻ってきました。飼い主さんが「大根を与えてたら喉に詰まった。」と行っていた通りでした。ラッキーな事に数分後、意識が回復しました。数時間で精神状態、呼吸状態ともに回復したため、この子も無事に退院できました。


 今回はラッキーにも2例とも無事退院できましたが、私はこれまで何度も残念な思いを味わっています。
飼い主さんが何か与えた直後に動物の異変に気づいて、慌てて病院へ駆け込んだものの、その時にはすでに窒息で死亡していたという経験がたびたびあります。

食道や喉に詰まりやすいものとしては
1.根菜類:イモ類、大根、カブ、ニンジンなど
2.果物:ナシ、リンゴ、パインなど
3.犬用ジャーキー
4.犬用デンタルガム
5.犬用おやつの豚の耳や蹄など
です。

可愛いワンちゃんを喜ばせるつもりで与えたおやつが結果としてワンちゃんの命を奪ってしまうような結果になるのは悔やんでも悔やみきれませんよね。

おやつは肥満の原因になるので、お勧めしませんが、どうしても与えなくてはならない場合やどうしても与えたい場合(人間のほうが)は、くれぐれも与える大きさに注意してくださいね。丸のみしても大丈夫な大きさを考えて与えるようにしてください。

Posted at 00時35分

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